思春期の頃、「むけた?」とか「まだむけてない」というような会話をした経験がありますよね。
この「むけていない」という意味を正確にご存知でしょうか。
正確な知識なしに何となくのイメージで、友だち同士でふざけあっていただけだったのではないでしょうか。
先ずは、「むける」ということを正しく確認しておきましょう。
子供の頃は、いわゆる「むけてない」状態です。
亀頭が包皮に覆われている状態ですね。
この状態は、子どもの頃であれば全く問題ありません。
むしろ包皮が亀頭を覆うことで、亀頭を守るという大切な役割を果たしています。
このように、包皮と亀頭の一部が癒着していることで、亀頭が露出できない状態を生理的包茎と言います。
成長とともに包皮と亀頭の癒着は剥がれていくので、生理的包茎はほぼ問題はありません。
「むけていない」状態とは、成人になっても何らかの原因で、通常時に亀頭が包皮に覆われたままという状態です。
亀頭の成長が見られず小さいままであったり、包皮の量が過剰であったり、包皮の出口(包皮輪)が小さ過ぎること等がその原因となります。
そして、包茎は病気なのかと心配されることが多くなります。
しかし、包茎自体が病気なのではなく、様々な病気を引き起こす場合があるので、適切な対応をしなければならないことがあるのです。
決して勃起した状態での判断ではありませんので、間違えないでください。
成人の「むけていない」状態は、先ほどの原因によって3種類に分けられます。
通常時・勃起時ともに包皮が亀頭を覆ったままの状態を「真性包茎」と言います。
勃起時に皮を剥がそうとしても、痛みがともない、剥がせない状態です。
通常時は包皮が亀頭を覆っていても、勃起した時には自然と亀頭が露出する状態、
もしくは手で包皮をめくり、亀頭を露出させることができる状態を「仮性包茎」と呼びます。
真性包茎と仮性包茎の中間とも言える状態が「カントン包茎」です。
通常時は包皮が亀頭を覆っており、勃起時に包皮の出口が狭く、亀頭を締め付けている状態です。
重度の場合は、激しい痛みに襲われます。