男の子どもを持つ母親は、自分がペニスと伴に成長した経験はないのですから、
いろいろと戸惑うことが多いことは当然です。
ネットをみてみると、小学校入学後から何となく気になり初め、
小学校高学年になる前あたりに心配がピークに達する傾向にあるようです。
小児科でペニスを診てもらった際に、包茎気味を指摘されたりすると、
どうしたらいいのと混乱してしまうようです。
小学校高学年になると、この手の話が一気に減ります。
これはおそらく、子どもが親に裸を見られることを拒否し初め、
一緒に入浴することも無くなるからだと推測されます。
さて、母親としてまず知っておくべきことは、
思春期前のペニスは生理的包茎といって、亀頭と包皮が癒着しています。
これが普通だということです。
思春期を迎える頃から、少しづつ剥離していくのです。
この剥離が始まる頃は、残念ながら、子どもは親に見せてくれることはないでしょう。
親として、わざわざ確認する必要もありません。
次に、日本人の6~7割の男性は仮性包茎と言われていることです。
なので、直接見て確認はできませんが、仮性包茎ならば普通のことだと理解しておきましょう。
仮性包茎を手術するかどうかは、子どもの意思を尊重すれば良いので、そっとしておきましょう。
問題は真性包茎(完全に包皮が亀頭に癒着している状態)や
カントン包茎(通常時は包皮が剥けますが、勃起時は剥けない状態)です。
亀頭と包皮の間に恥垢(俗に「チンカス」)が溜まり易く、不衛生になり易い状態です。
病院で処置をした方が良いですが、子どもが親に相談をして来れば、
真剣に相談にのっていただき、一緒に病院に行きましょう。
子どもが相談に来ないならば、そっとしておくことが第一です。
思春期を迎え、デリケートになっている時期ですから、
本人が恥ずかしいと思っていることを親が口にしては、親子関係が歪んでしまうことにもなりかねません。
何でもオープンに話し合える雰囲気作りをし、子どもが悩みを話せる環境を作りましょう。
親としてできることは、そのくらいです。やり過ぎてはいけません。